"堺雅人&山田孝之、映画「その夜の侍」で初共演
スポーツ報知 1月24日(火)8時2分配信
昨年の「第36回報知映画賞」で主演男優賞を受賞した俳優・堺雅人(38)と、山田孝之(28)の初共演で、赤堀雅秋氏(40)作・演出の戯曲「その夜の侍」が初めて映画化(今秋公開予定)されることが23日、分かった。赤堀氏自身がメガホンを執る同作は、妻をひき逃げで殺された中年男性(堺)と犯人(山田)の間の復讐(ふくしゅう)劇。劇中、堺はさえないルックスに大変身し、初共演の山田と静かなバトルを繰り広げる。
映画界をリードしてきた実力派俳優2人が、骨太な“復讐バトル”で初タッグを組む。
赤堀監督が率いる劇団「THE SHAMPOO HAT」が2007年に上演した「その夜―」は、岸田國士戯曲賞にノミネートされるなど高い評価を受けた。妻をひき逃げで殺された男・中村(堺)が、犯人の青年・木島(山田)を精神的に追いつめていく―という内容。赤堀監督と旧知の堺に監督自身が熱心なラブコールを送り、出演が実現。堺も「監督としての赤堀さんは情熱的でねばり強い方」と信頼を寄せている。
劇中、堺は牛乳瓶の底のような眼鏡にヨレヨレの作業服姿。トレードマークのほほ笑みを封印、亡き妻を偏愛する男に大変身を遂げた。「あんまり夢中だったので、自分がどんな顔をしているか、まったく想像できません。完成は楽しみですが、ちょっと恐ろしくもあります」。昨年の報知映画賞では時代劇(武士の家計簿)、戦争物(日輪の遺産)、現代劇(ツレがうつになりまして。)の主役を演じ分け、主演男優賞を獲得。その演技力を今作でも存分に発揮した。
一方、山田もカリスマ的な凶暴性と孤独を併せ持った難役を熱演。「キャラクターやストーリーが個性的で非現実的にも感じるし、現代社会のリアルな問題点にも感じてとても興味深かった」と役に没頭、「木島を演じられるのは山田さんしかいない」という監督のオファーに応えた。
堺にとって山田とは念願の共演。「むこう3年分くらい、ガッツリご一緒できました。しばらくは心残りありません」と感無量。山田も「以前から共演させていただきたい役者さんだったので、共演できてとてもうれしかったです。お互い刺激を受け、共鳴できたと思ってます」と、充実の現場だったことを明かした。
共演は新井浩文、綾野剛、谷村美月、田口トモロヲら。昨秋クランクアップし、3月に完成予定だ。
◆赤堀 雅秋(あかほり・まさあき)1971年8月3日、千葉県生まれ。40歳。96年に「SHAMPOO HAT」を旗揚げし、99年に「THE SHAMPOO HAT」に改名。同劇団のすべての作品の作・演出を担当。俳優としても活躍し、近年は映画「モテキ」(11年)、「東京プレイボーイクラブ」(2月公開予定)などに出演。
◆ストーリー 鉄工所を営む中村(堺)は、5年前のひき逃げ事件で妻・久子(坂井真紀)を亡くして以来、虚無的な生活を送っている。一方、刑期を終えて出所したひき逃げ犯・木島(山田)の元に、復讐決行日までカウントダウンされる匿名の脅迫状が届く。妻の命日の夜、2人はついに顔を合わせる。復讐の行きつく先には―。"